高校中退者の就職指南


 高校中退者は学歴からいえば確かに『中卒』とみなされます。最終学歴とは卒業を単位としてみるからです。

 

 ですが実際問題、違っています。ひとつには中学は極論すれば学校に行っていなくても卒業できます。義務教育だからです。憲法で教育を受ける権利を得た私たちは、AさんもFさんもみんな同じ年で中学校に入学し、同じ年で卒業します。他方の高校は違います。出席日数が足りなかったり、テストの点が悪い(つまり“赤点”をとる)と留年します。休学や停学、退学措置まであります。つまり中学校よりは順調に卒業することが難しいというわけです。家庭の事情で授業料が支払えなくなると、退学することもあります。これで中卒扱いとされてはたまったものではありません。決して同じではないのです。

 

 学歴というのなら、中卒者と高校中退者に対して学力試験をやってみたらいいのです。理論的には厳しい高校受験をパスし、中卒者よりも長い間英数国理社に触れた高校中退者の方が高得点を取る筈です。言葉が悪くて申し訳ありませんが、頭に入っている知識の量が違っているのです。ですから高校中退者の皆さんは、自信をもって前を向いていいのです。通信とか定時制とかもあるわけですから。

 

 またネットの掲載記事にもありますが、いきなり正社員は難しくても、アルバイトでガンバリを認められて正社員になるといったケースは無視できない就職の方法です。昔ですがバイト時代に私も社員化を求められましたし、もっと説得力のあることをいえば、10年ほど前地元で情報誌制作会社を立ち上げた会社ですが、社員31名のうち、高校中退者が6名、それもアルバイト中に引き抜かれたという実例があります。この方法は見逃せません。

 

 最後に一言。就職に際しては確かに『中卒』扱いされるかもしれませんが、高校を中退した理由があるわけですから、応募書類の中にその理由を簡潔明瞭に記載して送るのです。高校中退者に対しては、何故中退しなのか?…採用担当者は気になるものですから、まず無視されることはないと思います。理由にもよりますが、これも就職するうえでのコツのひとつです。